同仁会とは

理事長コラム

2025年の地域包括ケアに向けて 


理事長 斉藤 和則

  私たちの事業所は1950年戦後まだ医療にかかりにくかった時期、当時堺市耳原町、現協和町の民家の二階に地元の人たちの運動と寄付によってできた耳原実費診療所から始まりました。1953年耳原病院となり、1974年耳原総合病院本館鉄筋化工事を行いその後別館建設、1988年新館が完成しました。2011年には社会医療法人となり現在職員数1100名、耳原総合病院、 鳳、高石、老松・高砂、ファミリー、歯科の6つの診療所、老健施設、看護・介護ステーション、鍼灸院、看護学校を運営しています。開設以来分け隔てのない医療と医療費の低負担を旗印に差額ベッド代なしを貫き、現在無料低額診療も行っています。無差別・平等の医療、人権と平和を守る憲法の理念を綱領に掲げる全日本民主医療機関連合(民医連)に加盟し、医療、介護、学術、共同組織などの交流と社会保障制度充実を目指しともに活動しています。

 私たちは2000年7月耳原総合病院で起こしたセラチア菌による院内感染を教訓に毎年7月に職員と共同組織の方々いっしょに「医療介護安全大会」を開催しています。感染、安全の取り組みを積極的に行っている機関の方のご講演をいただいたり法人内事業所の一年の取り組みを報告する場でもあります。これからも途切れることなく安全に対する意識を絶えず持ち続け、医療介護の質向上に努めます。

 総合病院建設後40年が経過し、予想される大地震にも備えるべく、地元と堺市のご支援をいただき始まった新病院建設工事は最終盤を迎えています。2015年4月1日の開院に向け地域と病院の歴史を染み込ませた色とデザインにすると同時に職員が共に育ち合う職場づくりを通してあってよかった、かかって良かったと思っていただける施設整備を進めます。さらに第二期工事として交流ゾーンを職員と地域の方々が学習講演など多彩な行事を開く中心施設にします。

 私たち同仁会は共同の営みのパートナー「友の会」と健康を増進し、医療介護の改善運動を一緒にすすめ30年になります。現在34137世帯、約85000人の会員の方々は交流とさらなる仲間増やしを進めています。まちづくりなど一緒に力を合わせ取り組む所存です。

 消費税アップ、医療と介護の市場営利化を含む税と社会保障一体改革路線、薬価の公定価格制度と皆保険制度が崩されるおそれのあるTPP参入など国民の益になるとはいいがたい政策が進められようとしています。日本の社会保障制度を充実させる運動とともに2025年の地域包括ケアに向けて子どもからお年寄りまで住み慣れた地域で元気に過ごせるよう質の高い医療と介護を進めます。非営利で運営する私たち同仁会全事業所への皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

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