同仁会とは

理事長コラム

耳原総合病院新病院が完成しました 


理事長 斉藤 和則

 私ども社会医療法人同仁会、耳原総合病院新病院が完成し本日開院を迎えます。
幾多の危機、困難を乗り越えてようやくここにたどり着きました。ひとえに地元と友の会の会員の皆様、堺市、堺市議会の方々のお力添え、ご支援のおかげです。ありがとうございました。さらに、みみはらで働き、みみはらをつくってこられたOGOBのみなさまにもあらためて感謝いたします。

 みみはらは1950年まだ医療保険制度が未完成の時代、実費診療所としてスタートしました。実費という言葉の示す通り患者負担をできるだけ少なく医療機関にかかっていただくという理念の実践であり1953年病院化した後には差額ベッド料金を取らない、に繋がりました。

 1998年前倒産、その再建途上2000年にはセラチア院内感染を起こし痛恨と同時に存亡の危機でした。経営再建、医療の信頼回復のために職員はもちろん共同組織の方々も地域を回って再建へのご協力を訴えてくださいました。全日本民医連と全国の民医連の仲間は励ましと人的支援、資金協力をしてくださいました。そのような力に支えられ再建への道を歩み始めることができました。当時の池田信明病院長は、みみはらの再生は元のみみはらに戻ることではない、新しいみみはらを作ることだと宣言しました。

 1974年建設で老築化した病院の建物を、地震に備えるべく新しく建て替えることを決断しました。土地の取得がなかなか進みませんでしたがこれも地元の方々、堺市のご理解ご協力が進み堺市議会にて全会一致で土地の払い下げが確認され新病院建設が決まりました。
 新駐車場建設から2年、スーマートなスタイル、雲に溶ける白と薄茶色ツートン、太陽の向きと光線の強さで七色に変化する壁の建物ができました。東と西の壁には新しいみみはらロゴが付いています。南面は天に伸びる欅を描く共同の壁、エントランスは円形ホール、天井に19000ピースのハートが集まった「希望の芽」オブジェ。西はチヌの海、北は堺市庁舎から阿倍野ハルカス、南は敷地内に長方形古墳を有するクボタの工場建物群、そして東は石津ヶ丘、大仙、田出井山の百舌鳥耳原3陵が見渡せます。人権ふれあいセンターの新築、工場群の新築あるいは周辺整備で街並みが大変美しくなりました。このタイミングで新病院がお仲間に入れていただけことを大変光栄に思っています。

  2012年税と社会保障の一体改革路線が始まり昨年4月は消費税が8%に、6月医療介護推進総合法案が国会で成立し様々な医療への影響がでて来ています。先月には医療保険制度改革法案国会提出が閣議決定され4月から一部が実施されようとしています。入院給食費と保険料の国民の負担も増えます。保険料、窓口支払いなど患者負担増は受診者減少につながります。早期発見早期治療の原則も保てなくなります。TPPは米国との交渉が山場を迎えていますが、農業関係とともに医療、保険制度もターゲット、公的保険制度が崩される可能性あります。

 これから地域交流ゾーンの建設が始まります。日本の平均寿命はトップクラスです。最新の疫学研究から日本の平均寿命が長いのは人と人との交流が盛んだからだとの結果が出ています。地域交流ゾーンを人の交わりが増えまちづくりにつながるあらゆる分野の催し、学習、地域と職員の交流の場にして行きたいとおもいます。

 新病院という新しいみみはらの形が一つできあがりました。スタートの4月70名の一緒に仕事をする新人が来てくれます、なんと嬉しいことでしょう。一緒に学び、育ち会う職場作りと職員育成に取り組みます。そして格差社会は人々の健康も蝕み、格差上位の人たちも幸せになれない、格差をなくすことが重要です。今こそ無差別平等の旗をさらに高く掲げ地域の皆様健康増進に貢献する決意です。ご指導、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

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