Activity 耳原総合病院の活動
地域を知り患者背景を知ることで患者ニーズを超えた医療の提供を目指します
地域住民の疾病を診るだけでなく環境要因、環境因子、生活習慣、家庭環境などを知るため直接自宅に訪問し、全体像の把握に努め治療のために何が必要か等、多職種のメンバーとチームで検討を重ねます。必要であれば行政に申請・要請の手続きを行い、地域開業医の先生方と連携して多角的アプローチを行っています。
ICLS ⼆次救命処置コース
医療スタッフの誰もが心肺蘇生のスキルを身につける
突然の心停止は倒れてから10分間の対応で今後の予後が決まってしまいます。
そのため医療スタッフの誰もが心肺蘇生のスキルを身につけておくことは必要なことです。
また、その場に居合わせたスタッフは共通の認識を持ち標準的な手技で適切なチーム医療を行うことも重要な要素です。2002年12月に第1回耳原総合病院二次救命処置コース(lCLSコース)を開催してから、20l9年度には68回を終了し、これまで1000人以上の医療従事者が受講しています。また、当院では倒れた人を助けるだけに留まらず、治療に関わる医療スタッフの心も傷つかないように、日々精進しています。
ECPR 体外循環式⼼肺蘇⽣⽅シュミレーション
定期的に「シミュレーション訓練」を実施。
ECPRは、体外循環式の人工心肺装置を用いた心肺蘇生法です。当院では、定期的に堺市救急隊員のみなさんと合同で表記の「シミュレーション訓練」を実施。
堺市消防局の方々が「救急隊」役で参加、総勢約40名のスタッフが、リアルな心肺蘇生さながら、臨場感をもって臨んでいます。
健康講座
健康をテーマとした講座を地域の公⺠館などをお借りして定期的に開催しています。
当院では、地域の方々の健康管理にお役に立てるように健康講座を開催しています。健康でいきいきとした⽣活を送るために、日頃患者さんが気になっていることを当院の医師が分かりやすく説明します。どなたでも参加が可能で、地域住⺠とのコミュニケーションを深める場でもあります。
地域⽀援病院として地域住⺠の方々を対象に様々な疾病他、保健予防のための情報発信をする企画でもあり、地域に根差した健康づくりに貢献しています。
医局合宿
当院が地域医療に貢献するための課題を医局員全員で検討、対応策を考えています。
毎年年末に学習会と忘年会を兼ねた医局合宿を⾏っています。
学習会のテーマについては地域医療に根差したものが多くなっています。この時は当院が災害医療協力病院でもある事から南海トラフ地震を想定した災害時の病院運営についてレクチャーを受けている様⼦です。和歌⼭⾚⼗字病院の中 ⼤輔医師(DMAT)を招聘して講演して頂きました。
熱中症調査
気付きにくい患者さんの洗い出しを行い、自宅訪問による熱中症予防と高齢者の孤独死を防ぐことを目的としています。
地域には気がかりな患者さんが多くいます。
特に気温が高くなる時期、一人住まいの高齢者を対象に医師、看護師、事務でチームを組み、患者自宅を訪問します。その際、熱中症予防の注意喚起ともに患者さんの生活状況を直接確認することで患者さんのQOLと生活環境の改善を図ることを目的としています。
4つの取り組み
- ⽣活苦のため猛暑の中でもエアコン使⽤を我慢するなどして熱中症につながる危険を回避する。しかしどうすれば熱中症を回避できるのか、⽔分補給の重要性などを情報源が限られた主に⾼齢者に対して啓蒙活動を⾏う。
- 熱中症の危険が⾼い⾼齢者の⽣活実態を継続して把握、熱中症問題の現実を⽣活の場に⾏って体験する。
- 気になる患者さんへ熱中症対策のアドバイス、対応等を行いつつ、困難事例を発見した場合は「気になる患者カンファレンス」を開くなど職場で議論し、保健所や地域包括⽀援センター、共同組織に報告し、ともに対応していく。
- ⽣活困窮者に対して夏場のエアコン使⽤や猛暑対策にかかる緊急⽀援を⾏うよう⾏政への働きかけを⾏う。
⻘年医師合宿
年に一度の合宿でリフレッシュ!モチベーションが上がります。
若⼿医師(10年⽬以下)を対象として医師同⼠の交流を深めるため毎年2⽉〜3⽉頃に研修会と懇親会を兼ねて温泉地にて開催しています。
研修会(勉強)も⽬的の⼀つですが、⽇頃の診療の疲れやストレスを軽減するため美味しい料理と温泉でリラクゼーションを兼ねた大切な行事です。
医科・⻭科連携をすすめる会
地域の開業医の先生方と顔の見える関係性を構築し、患者情報の共有化を図ります。
円滑な地域医療連携を推進していくため、地域医療機関の先生方との連携強化に取り組んでいます。多数の先⽣⽅にご来場いただき、意⾒交換が出来る会を定期的に実施しています。更に顔の見える関係づくりを強化するため当院の医師と地域連携室のスタッフが直接地域のクリニックへ出向き、会への参加依頼や患者個別相談などを行える機会を持つように工夫しています。
泉州看護専⾨学校
当院医師による看護学生へのを実施
将来のチーム医療の担い⼿を育成
病院から徒歩10分圏内に当法人の泉州看護専門学校が位置しています。当院の医師達が講師として当エリアの地域特性、患者特性なども含んだ講義を行い、将来はチーム医療を⼀緒に担って頂き、且つ即戦力になりうる看護学⽣に、活きた学びを提供しています。
レクチャーに自信のある先生や後輩の育成指導に興味のある先生に是非、講師を担当して頂きたいと思います。