耳原鳳クリニックでは、年に2〜3回ほどキッチンカーに来てもらい、季節に合わせた美味しい食べ物を、職員、実習に来ている医学生、看護学生に振る舞っています。キッチンカー企画を始めたきっかけは、毎日の新型コロナウイルス感染症対応に疲弊した職員を何とか励ましてあげたいとの思いからでした。最初は「鳳スイーツデイ」と称して、管理者でカンパとしてお金を出し合って高島屋の高級スイーツを職員にふるまうところから始まりました。それからは、バレンタインデーでチョコ配りをしたり、クリスマスにサンタの格好をして袋に詰めたお菓子を職場に配り歩いたり。そうこうしているうちにエスカレートして、「キッチンカーを呼ぼう!」と言うことになりました。この費用は管理者のカンパで賄うのは大変ですので、クリニック会計から出すことにしました。
1台目のキッチンカーは、アイスクリームワゴン車です。夏の暑い時期にさまざまなトッピングや味を選べるアイスクリームで、とても美味しく、これが職員にとても喜ばれました。コロナになってから職場単位での懇親会も開けなくなり、「楽しい職場イベント」が少なくなっていましたから、この企画で職員の心も和み、コロナ対応で大変な業務を乗り切るモチベーションアップにつながりました。これに気をよくして、キッチンカー企画を定例で開催することにしました。
2台目は、クレープワゴン車です。春の過ごしやすい時期に来てもらいました。クレープメニューは何と28種類から選べます。昼食代わりに「おかず&ホットクレープ」を注文する職員もいれば、私のように食事をしてからも「スイーツは別腹」と「あずき抹茶クレープ」を注文しておなかがパンパンになる職員も。これも美味しかった。
3台目は食欲の秋に、焼いもキッチンカーです。堺市西区の耳原鳳クリニック近くで営んでおられる方にお声を掛けました。ただの焼いもではありません。「お芋モンブラン」と言って焼いものモンブラン風スイーツ。もう一つは、これでもかと言うくらい激甘スイーツである「こぐまアイス」。とても甘い安納芋の焼いもに2種類のアイスクリームを乗せるのです(ウヒャー!)。おなかの出た初老期男性であるにも関わらず、私は迷わずこぐまアイスを選びました。甘いものの誘惑にはなかなか勝てません。
4台目は、たこ焼きキッチンカーです。いろんな味とトッピングが選べて、焼き立てアツアツ!とても美味しかったです。
何だか遊びながらクリニック運営をしているようですが、職員に対する立派な福利厚生と考えています。頑張ってくれている職員に、ささやかですがこれくらいの還元はしてあげて良いでしょう。当院は新しいクリニックの建設工事に入っていて、あと2年間ほどはキッチンカーを呼ぶことができません。また別の企画を考えるのも楽しみです。職員とともに楽しみながら、元気いっぱい地域に根差した医療を提供してゆきたいと思います。