導入の背景
患者さんから離れた位置にあるコンソールと呼ばれる操作機器を操作する医師の手の動きが患者さんの体内でロボットアーム先端の様々な器具の動作につながり、精密な手術を可能とする新しい技術です。今までは一般的な治療として普及した腹腔鏡手術が、格段に進化した技術であるとともに言え、近年急速に広がっています。
メリット
体へ与える影響が少ない
- ダヴィンチ手術では、従来の腹腔鏡手術と同様に1cm程度の穴をお腹に開けて、ロボットアームに繋がれた腹腔鏡や様々な鉗子をお腹の中に入れて行う手術であり、従来の腹腔鏡手術と同じく体への与える影響が少ない手術です。手術後の創痛が少なく、術後の状態からの回復が早いとされています。
手術の安全性が高い
- ダヴィンチ手術では外科医は3Dハイビジョンカメラで立体視できる拡大画像を見ながら手術を行います。さらに、ダヴィンチの鉗子はひとの手の動きを超える繊細で手ブレのない繊細な動きが可能であり、手術の安全性が向上します。しかも、その操作は様々なダヴィンチ専用のトレーニングを受講し終了した術者のみが行えます。
従来の腹腔鏡手術では難しい部位の手術が可能になる
- ダヴィンチを使うことで、従来の腹腔鏡手術でも操作困難な部位でも安定して手術操作を行うことが可能になります。
耳原総合病院での対象となる疾患と手術
泌尿器科領域:前立腺癌・腎癌・膀胱癌
婦人科領域:子宮良性疾患
当院では2024年春よりロボット支援手術を開始いたしました。十分にトレーニングを行い安全性に最も比重をおいた手術を進めております。