はじめに
この地に根ざし、育まれてきました。
医療が行き届かなかった時代、民家の中2階から始めた診療は、病を治すだけでなく、
心にもほっと希望のあかりが灯ることを祈っていました。
その原風景を、新しくなる病院にも引き継ぎたい。
そんな思いから全てのアートを「希望のともしび」とし、院内の随所に展開しています。
希望のともしびの物語
アートマップ
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A. 協同の壁
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設置場所:南側外壁
B. ふれあいエントランス
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設置場所:エントランスホール
C. 内壁画レリーフ立体アートプロジェクト
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設置場所:1F〜14Fエレベーターホール、1F・6F・9F各所
D. あんしんのアート
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設置場所:総合待合・検査室
E. 風の伝言
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設置場所:14F
動画で見る
B. YUKO TAKADA KELLR氏作成
作品名:Expectation-希望の芽-
C. 室野 愛子アートディレクター作成
作品名:The Story of a Rainbow -虹のものがたり-
当院アートセクション
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ホスピタル・アートディレクター
2004年からNPOにて療養環境のアートを専門に活動。クリニックから総合病院、養護老人施設まで療養環境でのアートをディレクション。各地での啓発活動も行う。2013年より医療者や患者、地域の想いをアートに起こす専門職として当院に在籍。
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ホスピタル・アートディレクター/広報担当
前職のインテリア内装材メーカーにて医療福祉業界を担当、13年営業に従事し、そのなかで病院内でのアート活動を知る。2014年からNPO法人アーツプロジェクトにて療養環境のアートを専門に活動、耳原総合病院建て替え時にアシスタントとして参加。現在は広報も兼任。アマチュアチェロ奏者としてコンサートや室内楽で演奏。
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パフォーミングアーティスト
幼い頃からクラシックバレエやストリートダンスに触れ、近畿大学文芸学部芸術学科舞台芸術専攻にてNibroll矢内原美邦や、阪本洋三、森井淳、相原マユコらからコンテンポラリーダンスを学ぶ。2018年大学卒業後すぐに当院のアートセクションに在籍。ホスピタルアートにおける身体表現(踊り・ダンス)という日本では体系化されていない新しいジャンルを開拓中。
写真:Akari Takahira
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イラストレーター
台湾・台北出身。2015年より来日留学。2020年京都芸術大学・イラストレーションコース卒業。在学中、HAPii+ホスピタルアートプロジェクトに参加したことがきっかけに、療養環境におけるアートの意義を知る。 2020年より、当院でビジュアルアート、イラストやデザイン業務に携わっている。
作家紹介
B. ふれあいエントランス(エントランスホール)
造形作家
デンマーク在住の日本人造形作家、キュレータ、エッセイスト。大阪府大阪市生まれ。トレーシングペーパーを使った3次元の作品で空間を構成。軽やかで心安らぐ空間を演出。BVLGARIなど企業とのアートコラボレーションや音楽家とのコラボレーションコンサートにも力を入れている。著書に、『平らな国デンマーク「幸福度」世界一の社会から』(NHK出版)。当院の作品『Expectation – 希望の芽』は、オファーから約2年で完成にこぎつけ竣工式直前の2015年3月末、作品取り付けのために来日いただいた。本作品は、世界初の病院展示作品となった。
[公式サイト] http://www.yukotakada.com/
D. あんしんのアート(総合待合・検査室)
銅版画家・堺市親善大使
堺市出身の銅版画家。毎年大阪市内で個展を開催。銅版画は繊細なエッチングの線上に、一枚ごとに手彩色された作品で優しい画面が特徴。その幻想的で不思議な世界は村上龍、藤本義一、池上永一などの本の装丁にも使われ、また近年は、新聞の挿絵の仕事などでも多くのファンを魅了。堺市親善大使としても活躍中。
いのちのそばに~医療空間のための環境音楽(全館で再生中)
作曲家・ピアニスト・音育家
京都府宮津市生まれの音フェチ。幼少の頃から物音に強く感心を抱き、好きが嵩じて、大学と大学院を5つも転転とする。最終学歴は大阪大学大学院(工学研究科・環境工学専攻)で、博士(工学)を取得。音楽だけではない「音」をテーマに、教育・研究・創作を行う。専門分野は音響心理学とサウンドスケープ論。BGMや環境音楽を制作し、多数の映像作品への楽曲提供や音楽監督を行う。これまで手がけた公共空間の音環境デザインは、京都タワー・京都国際マンガミュージアム・京都丹後鉄道など。
いずれも「アクションリサーチ」の手法で現場に入り込み、そこからわき起こる音のインスピレーションをもとに、オーダーメイドの環境音楽を制作するのが特徴。著書・CD多数。
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[公式サイト] http://www.nekomatsu.net/