医療の質(Quality Control)について
私たち耳原総合病院は、患者さんに「質の高い医療」を提供し続けられるよう、日々さまざまな改善活動に取り組んでいます。
病院の“質の高い”とはどういうことか?
診療技術が高いこと、スタッフの接遇が行き届いていること、施設・設備が整っていること、スムーズに診てもらえること、食事が美味しいこと…。「質が高い病院」でイメージされる要素は色々ありますが、果たしてそれらが個別に達成された状態が「質の高い病院」なのでしょうか。
医療は「人」「物」「技術等」の要素と、それらを運営する「システム」から構成されていますが、近年医療が高度化・複雑化するに従い、特に「システム」の重要性が増す傾向にあります。安全で安心な医療を提供するためには、病院の組織文化に「患者さんにより良い医療を提供したい」という共通の願いが浸透し、病院のシステムに組み込まれている必要があるからです。
より良い医療とは、すなわち「安全で安心な医療」であると私たちは考えます。そのためには、職員の技術的な研鑽は勿論のこと、患者さん・ご家族さんとのコミュニケーションの円滑さや、医療内容の透明性、職員の働きやすさ等、病院を構成する全ての機能について「安全」「安心」を追求しなければなりません。
私たちは、患者さん・ご家族さんだけでなく職員にとっても「耳原は安全で安心だ」と感じられるよう、組織の改革や現場の業務改善、高い倫理性を持った職員の育成、職員教育や能力開発等を通じた「安全文化の醸成」に常に取り組んでいます。
病院の“質”を高める 品質管理部
耳原総合病院には、病院長直轄部門として【品質管理部】があります。
品質管理部は「医療安全(医療安全管理室)」「感染制御(感染制御室)」「教学・広報」「ホスピタルアート」「在宅医療企画」の5つの機能で構成されており、【医療情報管理課】(医事・診療情報管理・情報システム管理機能)が提供する各種の医療データや指標を元に、院内全体と有機的に関わり合いながら、患者さんだけでなく職員にとっても安全で安心な医療を提供する病院となるよう、ルールの整備や教育・周知活動、各部署や職種に介入した改善活動支援等を行っています。
第三者の視点で病院を客観的に評価する「病院機能評価」
「安全・安心な医療を提供出来ている病院かどうか」を客観的に評価する仕組みとして、日本医療機能評価機構による「病院機能評価」があります。病院組織全体の運営管理や提供される医療の内容について、「サーベイヤー」と呼ばれる専門知識と経験を有した評価調査者が中立的・科学的・専門的な見地から評価するもので、全国8,273病院のうち2,159病院が受審しており、その病床数は全病床数の42.3%にも上ります(令和2年3月末時点)
当院は、2003年の初回受審から5年に1度の更新審査を継続的に受審し、2023年に5回目の更新を終えています。私たちは常により安全で安心な医療の提供を目指し、医療の質向上に取り組んでいます。
『病院医療機能評価認定履歴』
認定日 |
種別 |
バージョン |
評価結果 |
2023.11.17 |
一般病院2 |
3rdG Ver. 3.0 |
こちら |
2018.11.17 |
一般病院2 |
3rdG Ver. 2.0 |
こちら |
2014.02.07 |
一般病院2 |
3rdG Ver. 1.0 |
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2009.02.16 |
一般病院 |
Ver. 5.0 |
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2003.11.17 |
一般病院B |
Ver. 3.1 |
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