2024.10.9 藤井 建一
わが国のインフルエンザの発生は、毎年11月下旬から12月上旬頃に始まり、翌年の1~3月頃に患者数が増加し、4~5月にかけて減少していくパターンを示しますが、シーズンによって変動があります。昨年は、9月下旬から流行が始まり、2月ごろまで続きました。
大阪府HPより
インフルエンザウイルスの感染を受けてから1~3日間ほどの潜伏期間の後に、発熱(通常38℃以上の高熱)、頭痛、全身倦怠感、筋肉痛・関節痛などが突然現われ、咳、鼻汁などの上気道炎症状がこれに続き、約1週間の経過で軽快するのが典型的な症状です。
予防についてですが、インフルエンザウイルスは非常に小さいので通常のマスクをしても、完全に予防することはできません。満員電車の中や狭い空間に大勢の人がいる状況では、かなり危険です。鼻水と一緒に飛散したウイルスは至る場所に付着しているので、手に付着する可能性が高く、その手で自分の鼻や口を触ると感染が成立します。
そういう意味では、まめな手洗いが重要です。インフルエンザのワクチンについては、発症を完全に抑えることは難しいのですが、重症化を防ぐ効果はあります。特にお年寄りや小さな子どもは、抵抗力が弱いので、ワクチンを接種することをお勧めします。
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藤井 建一(ふじい けんいち)
専門分野 一般小児、神経(発達)
専門医 日本小児科学会専門医・指導医
所属学会 日本小児神経学会
堺市医師会小児科医会 役員