Interview
産婦人科
高木 力 2010年入職
安心・安全なお産をめざして
高知大学卒業後、実家のある大阪に戻ってきたいと思っていて、4~5施設程見学しましたが、指導医体制はどの病院も一長一短あると思いました。耳原で働いている初期研修の先生が一番楽しそうに充実した表情で研修していたので、問題ないかなって思ってそれで耳原に決めました。わたしは元々、精神科志望だったんですけど、実際、仕事をしだすとちょっとした手技とかが楽しいなって。その当時、産婦人科をローテートした時に、坂本先生をはじめ内田先生と、指導医の先生方が一緒に仕事をしたいなあと思わせてくれる非常に魅力的な先生方だった事もあり産婦人科に決めました。
それと何をするかもあるんですけど。手技と外来とか…。内科とかはどうしてもカンファレンスが多いとか、調べものをしたりして、どうしても時間が長くなるんですが、産婦人科はお産もあって、手術もあって、外来もそこそこあって、バランスよくいろんなことができるというところが魅力でしたね。
Reason ⽿原総合病院で働く理由
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多科・多職種との密な連携
これが一番ですね。学生はどこかの大学病院にもともとは居たわけです。そこでポリクリとかして実習しますけど、大学病院の科と科の仲が悪いこと(笑)。病院の中ですれ違っても挨拶もしないですし、そういうところを見てきたこともあって、当院に来たときはなんて診療科ごとの垣根が無い病院かと驚きましたね。
私は初期研修からのいわゆる生え抜きなんで、いまだに先輩のドクターに、ちょっと聞いたら教育的に指導してくれるんですね。相談に対してただ答えるだけではなく、それが薬剤部、検査部、看護部も含めて連携を通した答えが返ってくる。チームワークがとりやすい病院というところが最大の魅力ですね。 -
医業以外の様々な経験・体験が出来る
私自身は正直飽き性で、いろいろ仕事できるというのはしんどいですけど、ありがたいことだと思っています。医業以外のこともできるというのは、私にとってはいい。例えば、初期研修医のリクルート活動である医学生委員会にも関わっているし、また初期研修医の指導の研修委員会に出たりする。大学病院であればこんなことはしないと思うのですが、宣伝の文章とか、そういうのを作ったりもする。
病院の経営陣がマネジメントする部分をベテランでもない医者が関わり、自分達で病院を作っていくというところが面白い。
それを上の先生が作ろうとなると、若い人のニーズを引っ張りだせないと思う。あえて若い目線、同じ目線で探させているところに、当院の魅力があるところでしょうね。例えば4日間連続で実施したマネジメントを学ぶための「次世代研修」のような企画は、他の病院ではないでしょうね。いろんなことを経験させてくれるというのは、医者としていろんなことを考える機会があっていい。 -
総合病院機能+町医者的医療
総合病院としてあるべき姿というのが当然あると思う。基本的には紹介患者さんを受けて、専門的な医療をしましょうというところがありますが、耳原自体は総合病院の割には一見、町医者風の地域に根ざした寄り添った医療という空気を残しているのが私的にはいいところだと思っています。
今後病院の機能を考えて、より専門的なところだけやっていくとは思うのですが、その中でもやはり地域の人たちが「耳原で診て欲しい」という想いに対しては、今と同じように地域に根ざしたアットホームな医療を継続していけたらいいと思う。