Interview
健診科
松浦 英夫 2022年入職
地域に信頼される健診センターをめざして
大学を卒業後、地元の大学病院等で臨床研修を行いました。そこで恩師の先生に出会い、患者の立場になって患者目線で診察することと、患者とのコミュニケーションの重要性を学びました。臨床研修中、てんかんで入院した子どものお母さんから「うちの子は先生にずっとみてもらいたいです」と言ってもらえた時は本当に嬉しかったことを、昨日のように覚えています。
大学病院で研修を行うとほとんどの医師は臨床を選びます。しかし、私は様々な患者に接し、病気にならないために病気を早期に発見するにはどうすればいいか、ということに興味をもち予防医学の道を選びました。
臨床研修後、大学の公衆衛生学教室で生活習慣病などの研究をしながら、行政に入職し、乳幼児健診からがん検診、感染症、認知症予防、医療と介護の連携など様々な業務に携わってきました。その中でも特に健診について興味を持つようになりました。そして耳原総合病院の健診科とご縁があり、2022年1月から入職することとなりました。
Reason ⽿原総合病院で働く理由
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働きやすい職場環境であること
健診科は他の診療科との連携と協力がなければ成り立ちません。耳原総合病院は各診療科との垣根が低く、どんなことでも相談できることが大きな魅力です。
健診結果で精密検査が必要になった場合、各診療科に気軽に相談でき紹介することができます。また、電子カルテで受診者のデータが病院内で共有されているため、事後フォローもし易く、研究もできます。
健診科は、事務系の課長・係長、保健師、看護師、事務スタッフみんな仲が良く、安心、安全で、質の高い健診事業を作り上げていこうという意欲に満ち溢れています。健診は1日50人程度の受診者がいるため、スタッフ同士お互い協力しながら行わないと時間内に終わらず、患者の待ち時間が長くなってしまいます。日々スタッフ全員で頑張っています。 -
教育環境がすばらしいこと
身体診察が面白く、総合診療と感染症管理で高名な藤本卓司先生が在籍しておられます。先生との出会いに感謝です。
健診はまず身体所見をとるところから始まります。受診者と信頼関係を築く第一歩がまず身体診察です。私が研修医の時代は、身体診察に関する体系的な教育もあまりなく、なんとなく見よう見まねで行ってきました。しかし、当院に入職して藤本先生に依頼し、研修医と一緒に空いた時間を利用し学習しています。日々、身体診察の奥深さと面白さに感動しています。教育回診やカンファレンスなど、藤本先生が話すことをひとつも聞き漏らさず耳を澄まして聞いています。身体診察は本当に面白い。今後も焦らず、じっくりと取り組んでいこうと思っています。
他にも新型コロナウイルス感染症の流行で他府県での健診センターにおけるクラスター発生などニュースもあり、健診科内の感染管理も重要な事項です。時間の許す限り学んでいきたいと考えています。 -
自分のやりたいことができる
耳原総合病院の健診科は、今後規模を拡大していく計画があります。今日までの経験を活かしながら、スタッフと新たな健診センターを作り上げていく、という重責かつやりがいのある仕事をしています。自分の経験を最大限に生かし、新たなことを学びながら挑戦していける素晴らしい病院だと思います。