2018/11/13
広報誌「みみはら」夏号14号より 詳しくはこちらから
消化器センターのページ
ESDで取れるのは表面のがんのみであり、深部に進展したもの、またリンパ節、肝臓などに転移したものは外科的治療の適応となります。内視鏡で治療できるためには早期発見が非常に重要になります。初期のがんは無症 状であり、自覚症状はありません。このため症状がなくてもバリウム、内視鏡、便潜血検査などの定期検査を受けていただくことをお勧めします。なかでも内視鏡検査は直接目で観察できる検査のためがんを早期発見できる長所があります。しかし、嘔吐反射、腹痛など苦痛を伴う短所があります。経鼻内視鏡、大腸細径内視鏡、鎮痛・鎮静剤などを使用し、できる限り苦痛の少ない検査を提供していきたいと思います。
当院では年間上部内視鏡6000件、下部内視鏡 2500件行っています。内視鏡検査で発見された症例を週一回のカンファレンスで、消化器内科、外科でディスカッションし、治療方針を決定、迅速で適切な治療を提供していると考えています。また、ESDは2009年より導入し、2017年度は100例を超える症例数でした。今後もより負担の少ない内視鏡検査・治療を迅速で適切に提供できるよう努めていきたいと思います。
■主な専門領域
消化器全般
■主な認定資格
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本消化器内視鏡専門医
日本消化器病学会 専門医
日本がん遅漏認定医機構 がん治療認定医