【下記の場合は、予約なしでも診察をお受けします】
・紹介状をお持ちの方
*可能な限り紹介元より当院地域連携室を通して、予約をお取りいただきますよう
お願い致します。
婦人科手術では腹腔鏡下手術を積極的に取り入れ、短期入院を実現しさらに美容的にも配慮しています。
ウーマンズヘルスケアの治療に力を入れています。女性ホルモン療法、漢方療法などを組み合わせて治療を行います。
→まず問診票をご記入頂き、内容に合わせて内診室 又は 診察室で診察・検査を行います。問診票は当院のHPからも印刷できますので、ご自宅で記入しご持参頂くとよりスムーズです。
→診察券、保険証、お薬手帳(健診のみの方は不要)は必ずお持ち下さい。内診台に上がる可能性のある方は、内診により出血する可能性もありますのでナプキンやおりものシートをご持参頂くと安心です。脱ぎ着しやすい服装(スカートなど)でお越し頂くと、内診がスムーズです。
→産科・婦人科共に医師指定はできません。
→どんな些細なことでも、気になることがあれば受診しましょう。診察時間内(平日木曜以外の8:30~11:30)にお越し下さい。
→受付でお伝え頂ければ、対象であれば市民健診の用紙をお渡しします。健診のみの場合は健診課にご案内させて頂きます。
→車いすも入ることの出来る広さの内診室もありますので、内診台に座ることの出来る方であれば診察は可能です。内診台に座ることが難しい方については、お電話でご相談下さい。
→現在通院中の病院から当院の 地域連携室 にご連絡頂き ご予約して頂くか診察時間内に予約なしで受診にお越し下さい。どちらの場合も必ず紹介状をご持参下さい。
→同じ予約時間に複数の方の予約が入っていますので、来院して頂いた順番での診察になります。また、検査の有無や診察内容によっても順番が前後しますので、ご予約頂いた方でも待ち時間が発生します。また、検査の有無や診察内容によっても順番が前後しますので、ご予約頂いた方でも待ち時間が発生します。
子宮がん検査・乳がん検査は毎日することができます。
堺市に在住の方は年に1度に限り公的な援助を受けることができます。
当科ではがん検査の結果を全ての方に郵送するサービスを行っています。郵送することで1回のみの来院で済みます(再診は不要)結果は以下の様式でお送りしています。(公的な援助による検査結果の様式は別です)
以下は当科の手術統計です。参考にしてください。当科では、年々手術件数を伸ばしています。中でも腹腔鏡下手術・がん手術件数が増えています。
十分な説明と同意(インフォームドコンセント)のもとに腹腔鏡下手術を積極的に導入しています。
腹腔鏡の太さを5mmのものを使用しています。それにより、お腹の傷の縮小(5~10mmの傷が3、4カ所)、術後の痛みの軽減や入院期間の短縮を図っています。
さらに最近では、臍部に3本のポートを入れる方法(単孔式)を取り入れることで、症例によっては腹部の傷を一つにすることが可能となりました。臍部のみの傷の場合は外見的には手術をしたことが判別できないほどです。
子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症、不妊症など、女性に多い良性疾患を中心に、手術適応のある症例は、できる限り低侵襲の腹腔鏡下手術や腹腔鏡補助下腟式手術を採用し、QOL(生活の質)を落とさないように配慮しています。
腹腔鏡下手術が困難な患者さんでも
など可能な限り患者さんの心身の負担を軽くするための選択を、ご希望をとりいれてながら決定しています。
また、当院の麻酔科は手術前後の総合管理を目指しており、患者さんが安全に手術を受けられ、そして硬膜外麻酔の併用による術後の痛みの軽減など、快適に過ごせるよう努力しております。
開腹手術(大きな術創による開腹手術)と腹腔鏡下手術(極めて小さな術創による開腹手術)とでは、お腹の中で病巣の切除や癒着に対する剥離など手術の目的は基本的に同じでも、術後の疼痛、入院期間や社会復帰までの期間に大きな差が出ます。お腹を大きく切開すること自体そのものが、心身にとっては大きな負担(過大侵襲)になるからです。開腹手術ではおおよそ、術後10日から2週間の入院で、社会復帰は早くても術後1ヵ月以上あとになるでしょう。それに比べ、腹腔鏡下手術では当院では術後5日から7日間の入院で、1~2週間後の社会復帰が目安です。
また、術後の癒着(新たな痛みや腸閉塞、不妊をつくる可能性がある)は、切開・縫合・出血した後の傷にできやすいのです。さらに開腹手術は、お腹を切り開いている 分だけ内臓は外気にさらされ乾燥し小さな傷ができて、ますます術後に癒着が多くなります。(基本的には腹腔鏡下手術は閉鎖空間のため、ほとんど乾燥することはない。)
一生の間に1回だけの手術で済めば幸せですが、 複数回の手術が必要になってくることが多々起きますので上記のデメリットを考えると、腹腔鏡下手術で、、、となるわけです。
利点ばかり述べましたが当然デメリットもあります。一番問題となるのは、術中の不測の状況です。大きくお腹を開いていれば直視下で、術者の手による操作で早急に処置が施されますが、腹腔鏡下手術ではテレビ画面を見ながら5~10mmの細い手術器具で対処をしなければならず、早急で正確な処置が困難となります。たとえば手術操作で血管損傷を起こした場合、軽度の出血であれば容易に止血できますが、中等度以上の出血の場合は血液により視野が妨げられ、出血部位の確認が困難となり、開腹術(皮膚を大きく切開する)に移行しなければいけないことがあります。
次に重要なことは、腹壁や子宮、卵管、卵巣、膀胱、腸管などとの癒着の問題です。子宮内膜症や下腹部の炎症や以前に手術を受けたことのある人の中には、骨盤臓器同士や腹壁との癒着が強いことがあり、腹腔鏡下手術ができないこともあります。(軽度の癒着であれば腹腔鏡下に癒着剥離を行い、手術は可能となります。)いずれにしても慎重な手術操作で不測の事態を回避するよう最大限努力しています。
骨盤臓器脱の手術の1つで、医療用メッシュを仙骨靱帯と子宮頚部(または腟断端)固定し骨盤底を挙上させる方法です。
NOTESは、鼻・口・肛門・膣などを利用した内視鏡手術の総称です。婦人科の場合、腹部に創部を作ること無く、膣のみを利用して、子宮や卵巣を摘出する手術です。
GelPOINT V-Pathを利用したNOTES(図の器具を膣に留置し内視鏡手術を行います)
図はApplied Medical社から引用
子宮鏡下手術は、内視鏡を子宮口から挿入して、子宮腔内の筋腫や内膜ポリープを可視下に切除する術式です。
内膜ポリープは、不正出血や不妊症の原因となります。従来は内膜を全面に掻き出す方法がとられていましたが、正常な部分までを傷つける恐れがありました。子宮鏡下手術では、内視鏡で確認しながらポリープを切除するので、最低限の侵襲で済みます。
子宮筋腫の内で子宮腔内に突出するタイプである粘膜下筋腫が手術の適応となります。粘膜下筋腫はサイズが比較的小さいのですが、過多月経や不正出血による重症貧血、不妊症の原因となることが多いのが特徴です。そのため、早期に治療をしなければならないケースが多くなります。
子宮鏡下手術は、子宮を温存できる上に、短期の入院で済むため、手術を受ける決断をしやすい術式です。内膜ポリープや粘膜下筋腫の早期の治療に最適であると考えられます。
月経量を減少させることを目的に、子宮内膜をマイクロ波で破壊する手術です。機能性過多月経、子宮筋腫や子宮腺筋症による過多月経、血液凝固不全による過多月経などが適応となります。
マイクロターゼAFM-712
図はアルフレッサファーマ社から引用
国立がんセンターの資料によると、子宮頸部がんは、25歳ぐらいから発症する方が増え始め、40歳前後でもっとも多くなります。若い方の発症の多いことが特徴です。
子宮頸部がんは、発がん性ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染によって発症する場合がほとんどです。HPVは性行為により感染し、多くの女性が一生のうちに一度は感染すると言われています。しかし、HPVに感染した人がすべて子宮頸部がんになるのではなく、多くの場合には感染は一時的でありHPVは自然に排除され治癒します。排除されずに長期間の感染が続くと徐々に感染された細胞が異型細胞となり、数年から十数年かけて子宮頸部がんを発症するケースが出てきます。さらに、昨今の性交渉開始時期の若年化により、子宮頸部がん発症のさらなる若年化がおきてきます。また、HPVに対しての抗体は作られにくく、繰り返し感染するケースも知られています。
HPVには多くのタイプがありますが、その中で発がん性をもっているのはごく一部です。中でもHPV16と18が発がん性HPV全体の6割以上を占めています。今回、認可されたワクチンは、そのHPV16と18に対する抗体を作ります。それにより、子宮頚部がんの60~70%を防ぐことができるといわれています。しかしこのワクチンは、現在感染している状態の人のHPVを駆除することはできませんし、病状を遅らせるということもできません。先ほども述べたように自然排除されることもありますので再感染を防げること、また、HPV16に感染していた場合でもさらにHPV18に感染する可能性もあるのでそれを防ぐこともできます。既感染の人に対してワクチン接種を行っても副作用が強く出ることはないので、現在感染している可能性がある人にも接種することが勧められます。
第一に、性交経験の可能性が低くHPVに未感染と考えられる10~14歳がもっともワクチン接種を推奨される年齢です。第二に、子宮頚部がんのリスクやHPV感染の危険性の高い若年者~中年者の15~45歳が推奨です。また、45歳までの女性に対しての有効性が示されており、55歳までの女性に対する安全性が確認されています。なお、高齢者への安全性や有効性は確立されていない状態です。
問診票を書いていただき、体温の異常がなければワクチンを筋肉注射します。1回目を接種してから1ヵ月後に2回目を、さらに1回目から6ヶ月後に3回目を接種します。ワクチンは1回だけではHPVに対する抗体が十分にはできません。そのため3回の接種が必要となります。
ワクチンを接種したらもう子宮頸がんにならないかというとそうではありません。
わずかながらHPV以外が原因の子宮頸がんも存在するため、早期発見のために子宮頸部がん検診を定期的に今後も受ける必要性があります。また、その機会に卵巣がんのチェックや乳がん検査なども一緒に受けていただくことをお勧めします。
◎接種対象:10歳以上の女性
◎費用:一般の方 (1回 )15,000円
みみはら健康友の会会員 (1回 )13,500円
※このワクチンは、3回接種していただかなければ効果が期待できません。
※ワクチン入荷に数日かかります。申し訳ありませんが、接種希望日の1週間ぐらい前にお電話をいただけますよう、よろしくお願いいたします。
※中学生までの方は、みみはら高砂クリニック・小児科でも接種することができます。
お問い合わせ
耳原総合病院 072-241-0501(代表)
みみはら高砂クリニック 072-241-4990(代表)
「子宮頸がんワクチン予約の件」とお伝えください。
お問い合わせ時間:月曜日~金曜日(14:00~16:30)
※上記以外の時間は診療中のため、ご遠慮ください
※お問い合わせ、お申込は患者さまよりお願いいたします。
※ 参考文献
1) 独立行政法人国立がん研究センター
2) 産婦人科の実際 Vol.59 No.4 559-573 615-628
更年期障害・心身症・産後うつ病・月経前緊張症・卵巣機能不全などは、心身の失調により日常生活に支障がでる病状です。
また、大腸がん、肺がん、子宮体がん、骨粗鬆症、脂質異常症、高血圧、循環器疾患、脳血管疾患、アルツハイマー病などは、閉経時期から増加してくる疾患です。
ウーマンズヘルスケアは、女性特有の病状を総合的に緩和・予防することをいいます。
当科ではウーマンズヘルスケア専門医による治療を受けることができます。
ホルモン療法、漢方療法、心身医学的療法などを組み合わせて、個々の特性に応じた治療法を構築します。